課題図書 2023年 小学校

小学校 低学年

それで、いい!

『それでいい』表紙

礒みゆき:作 はたこうしろう:絵
出版 ポプラ社
ISBN 9784591168363

絵を描くのが大好きな、きつね。上手下手なんて考えもせず、夢中で絵を描いていました。あるとき、先生がきつねに展覧会に絵を出品するように勧めました。きつねは「みんながおどろくような、すごい絵を描く!」と意気込みます。だけど、なにを描いてもすごい絵なのかどうかわからず不安ばかりが募ります。あんなに絵を描くのが楽しかったのに、いまはちっとも楽しくないのです。とうとうきつねは絵を描けなくなって……。


よるのあいだに…:みんなをささえる はたらく人たち

『よるのあいだに』表紙

ポリー・フェイバー:文 ハリエット・ホブデイ:絵 中井はるの:訳
出版 BL出版
ISBN 9784776410676

わたしがパジャマにきがえるころ、ママは、でかける。たいせつな仕事にいくんだ。
町のあんぜんをまもる警察官や、たいせつなニュースをつたえるレポーター。
わたしがねているよるも、たくさんの人たちがはたらいて、みんなのくらしをささえてくれている。

私たちが生活する中で、なかなか直接目にすることのない、夜間にはたらく人たちの仕事を、子ども目線のやさしい表現で追いかける絵本です。


けんかのたね

『けんかのたね』表紙

ラッセル・ホーバン:作 小宮由:訳 大野八生:絵
出版 岩波書店
ISBN 9784001160338

ある日の夕方、家の中は大さわぎ。いぬは、ねこをおいまわし、4人きょうだいは大げんか。わけをきいても、口ぐちに、自分のせいじゃない!というばかり。いったい、なにがあったの? 仲なおりできるの⁈ いいわけをする子どもたちと、いいわけのできないいぬとねこ、そして、いいわけをしなかったねずみの、たのしい絵童話。


うまれてくるよ海のなか

『うまれてくるよ 海のなか』表紙

高久至:写真 かんちくたかこ:文
出版 アリス館
ISBN 9784752010142

海のなかにくらす、たくさんの生きものたち。 たくさんの卵がうまれて、でも、おとなになれるのは、ほんのちょっと。 だから、なるべくたくさんの卵がぶじにかえるように、海のおとうさん、おかあさんは、いっしょうけんめいです。 そばでせわしたり、じょうずにかくしたり、ときには命がけでまもります。 そうしてうまれた海の子たち。 がんばれーと応援したくなります。 けなげでたくましい親たちのすがた、きれいでかわいらしい卵や子どもたちのすがたを、美しい写真とやさしい文で紹介します。 意外と知らない海の生きものたちの、親子関係がわかります。


小学校 中学年

ライスボールとみそ蔵と

『ライスボールとみそ蔵と』表紙

横田明子:作 塚越文雄:絵
出版 絵本塾出版
ISBN 9784864841856

古い蔵で手作りみそを作る家に生まれたジュンは、
お父さんから「もっとみそに興味を持って」と言われるのがいやでたまりません。
そんな時、ロンドンからの転校生、ユキちゃんに「蔵を見せてほしい」とたのまれます。
これがきっかけで、ジュンの心はだんだんと変化して…。
ジュンがみそ蔵で思いついたアイデアとは?
ジュンの「みそ蔵改造計画」が動き出す!


秘密の大作戦!フードバンクどろぼうをつかまえろ!

『秘密の大作戦! フードバンクどろぼうをつかまえろ!』表紙

オンジャリQ・ラウフ:著 千葉茂樹:訳 スギヤマカナヨ:絵
出版 あすなろ書房
ISBN 9784751530771

おなかをすかせた人たちを救ってきたフードバンク(食べ物銀行)。そんな世界でいちばんすばらしい銀行が、悪いやつらにねらわれているらしい。ネルソンたちは、子ども探偵となってひそかに調査をはじめるが…。
スリルと躍動感あふれる物語で、貧困について考えます。


化石のよぶ声がきこえる:天才恐竜ハンター ウェンディ・スロボーダ

『化石のよぶ声がきこえる- 天才恐竜ハンター 』表紙

ヘレイン・ベッカー:作 サンドラ・デュメイ:絵 木村由莉:訳・監修
出版 くもん出版
ISBN 9784774333892

ウェンディは、ほかのみんなが気づかないすてきなものを見つける天才。
ある日見つけたのは、なんと何千万年も前の恐竜の化石!
この発見が、ウェンディの人生を大きく変えることになって……

白亜紀を生きた恐竜「ウェンディケラトプス」の化石を世界ではじめて発掘し、その名の由来となったすごうで女性恐竜ハンター、ウェンディ・スロボーダの半生を描いた伝記絵本です。

角竜類の進化のなぞの解き明かす大発見をなしとげたウェンディの活躍は、19世紀イギリスを生きた元祖女性化石ハンター、メアリー・アニングを彷彿とさせます。
自分の好きなことをひたむきに追求することのすばらしさを伝えてくれる1冊です。


給食室のいちにち

『給食室のいちにち』表紙

大塚菜生:文 イシヤマアズサ:絵
出版 少年写真新聞社
ISBN 9784879817600

病院の給食室に勤務経験がある、児童文学作家+おいしい食べもののコミックエッセイで人気の画家が、給食室の現場をリアルに再現!
給食はどうやってできるの? 栄養士ってどんな仕事?身支度、検収、打合せ、調理、片づけ、食に関する指導、献立づくりまで、小学校の給食室と栄養士の現場をいきいきと描きます。安全でおいしい給食はどのようにして教室まで届けられるのか、楽しく学べる絵本です。


小学校 高学年

ふたりのえびす

『ふたりのえびす』表紙

髙森美由紀:作
出版 フレーベル館
ISBN 9784577050293

青森県八戸市の郷土芸能「えんぶり」のえびす舞の踊り手に抜擢された太一。クラスでは明るいおちゃらけキャラを演じているがその心は複雑。「王子」と呼ばれ女子から人気の高い、大路優希とふたりでえびす舞の練習をするなかでたがいの気持ちをぶつけ合う。キャラをあっさり捨てる優希、キャラにしがみつく太一……最後にふたりがつかんだものとは?


5番レーン

『5番レーン』表紙

ウン・ソホル:作 ノ・インギョン:絵 すんみ:訳
出版 鈴木出版
ISBN 9784790233916

常勝を誇る小6女子カン・ナルは、水泳部のエース。でも、最近はライバルに負け続け、悩んでいた。ライバルの水着が承認されていないモデルではないかと疑うことから引き起こしてしまった事件をきっかけに、大きく成長する姿を描く、瑞々しくさわやかな青春ストーリー。
韓国の文学トンネ児童文学賞大賞受賞。


魔女だったかもしれないわたし

『魔女だったかもしれないわたし』表紙

エル・マクニコル:著 櫛田理絵:訳
出版 PHP研究所
ISBN 9784569880648

スコットランドの小さな村で、二人の姉と両親と共に暮らす自閉の少女・アディ。
昔、「人とちがう」というだけで魔女の烙印を押され命を奪われた人々がいることを知ったアディは、その過ちの歴史を忘れぬよう村の委員会に慰霊碑を作ることを提案するのだが……。

「わたしも魔女にされていたかもしれない――」
魔女として迫害されていた人たちのなかには、自分のような人が含まれていたのではないだろうか……?
先生や友だちからの偏見、自閉的な姉からの理解と、定型発達の姉との距離、人とのちがいを肯定的に捉える転校生との出会い……。

「魔女狩り」という史実に絡めて多様性の大切さを訴えつつ、ニューロダイバーシティの見地から自閉の少女の葛藤と成長を描いた感動作。


中村哲物語:大地をうるおし平和につくした医師

『大地をうるおし平和につくした医師 中村哲物語』表紙

松島恵利子:著
出版 汐文社
ISBN 9784811329635

病気の治療どころではない。とにかく水が必要だ!!

内戦と干ばつの中、病気や飢えに苦しむアフガニスタンの人たちを目の当たりにした中村医師は、白衣を脱ぎ、驚きの行動に出ます。
それは砂漠となった土地に用水路を建設して、緑の大地を蘇らせることでした。
凶弾に倒れた先生の波乱にみちた生涯をえがく伝記。

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